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会長挨拶
代表理事 盛本修司
高齢者による、PTPシート(薬包材)ごとの誤飲事故が長年続いています。さらには死亡事故にまで至っているケースもあります。子どもによる薬の誤飲も増えており問題となっています。また、毎年1万(推定)件以上の薬の取り違えヒヤリハット事故が発生し、実際に誤薬事故被害者からの損害賠償訴訟事件も増えつつあります。このような深刻な社会問題があるにも関わらず、現状では有効な対策は取られていないのが実情です。また、抗がん剤も含まれるハザーダス・ドラッグ(以下、HDと記載)に対する曝露対策においては、薬剤師など医療従事者における意識の高まりにより、HD曝露対策への取り組みが進められています。その中で、抗がん剤は外来がん治療の普及と共に、経口薬の需要が近年高まっています。経口抗がん剤においても曝露対策は必要であり、「経口抗がん剤に接触しない事、手袋を使うなどして薬に触れないように飲むこと」などの指導が望まれるとの報告があり、患者が薬剤に触れる事のない包装やパッケージの工夫が必要だと感じております。さらに、6,500億円にも及ぶ医療費の無駄との報告がある残薬問題も、早急に解決しなければならないと思います。これらの社会問題を正しく社会に訴え、その対策方法・新技術を広めるため、医薬品・医療すべてに関わる企業・団体・人々が集い、安心安全で快適に薬を服用できる社会の実現を目指してまいります。一人でも多くの方にご賛同いただき、当協会の活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
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